研究・考察
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【年代】『葬送のフリーレン』の時系列を整理してみた【場所】

藤咲
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 「勇者ヒンメルの死から○年後」で語られることの多い本作品。

 登場人物の生きた時代とヒンメルの死を基準にして、時系列を整理してみました。原作は「勇者ヒンメルが魔王を倒して王都に凱旋」するところから始まります。

 概算として、勇者ヒンメルの死後○年=魔王討伐後(○+50)年となります。

 アニメ未放送部分のネタバレを含みますので、原作未読の方はご注意ください。

Contents
  1. 登場人物の年齢について
  2. 勇者ヒンメルの時代以前
  3. 勇者ヒンメルの時代
  4. 勇者ヒンメルの死から20年後
  5. 勇者ヒンメルの死から26年後
  6. 勇者ヒンメルの死から27年後
  7. 勇者ヒンメルの死から28年後
  8. 勇者ヒンメルの死から29年後
  9. 勇者ヒンメルの死から30年後
  10. 勇者ヒンメルの死から31年後

登場人物の年齢について

 フリーレンの年齢ははっきり明かされていませんが、「人生の大半を魔力制限」などの記述から、魔王討伐時点で1000~1100歳ぐらいではないかと思われます。

 誕生日の描写から、フェルンとシュタルクは同い年になります。

 シュタルクの方が少しだけ誕生日が早いです。ふたりは勇者ヒンメルの死から11年後に生まれた計算になります。

勇者ヒンメルの時代以前

神話時代

ゼーリエはこの頃から生きているらしい。

約1500~1600年前

女神様によって聖典がもたらされる。

約1000年前

フランメの時代

 フリーレンは暮らしていた集落が魔族に襲われ、魔王軍の将軍である「玉座のバザルト」と戦って倒す。しかし集落は全滅し、自分も死にかけていたところをフランメに発見される。

 この時代、魔王軍によるエルフの集落への襲撃が頻発していた。

 フランメは才能を見込んでフリーレンを弟子にする。フリーレンはここから「魔力の制限」をずっと続けていくことになる。

 フリーレンは1000年以上生きてきたとされること、第3巻p.94で「生きてきた時間の殆どを魔力を制限して」とあることなどから、フリーレンはこの頃、生まれてからそれほど経っていなかったと考えられる。

 フランメの働きかけにより、統一帝国の皇帝は「国を挙げた魔法の研究」に認可を下ろす。これにより、魔族の技術と見なされ表立った研究が禁忌とされていた魔法が人類に普及する。

 フリーレンとの出会いから約50年後、フランメ死去。フリーレンは放浪の旅に出る。

フリーレン放浪時代

魔族と戦いながら放浪する。

約500~600年前

黄金郷のマハトに敗北、片腕に呪いを受けて回復に100年を要する。

その後ヒンメルたちと出会うまで500年間、フリーレンは魔族と戦っていない。

勇者ヒンメルの時代

南の勇者、フリーレンと会う。

ヒンメル(16歳ぐらい)、フリーレンを見つけて仲間に誘う。

一行は王様に銅貨10枚をもらって旅を開始。

旅立ちから10年後、魔王を討伐

旅立ちから10年後、ヒンメル一行は魔王を討伐。このときヒンメルは26歳ぐらい。

この年、50年に一度の流星群(エーラ流星群)あり。

フリーレンは魔法収集の旅に出る。

魔王討伐から50年後、ヒンメル死去

フリーレンは王都を訪ね、ヒンメル、ハイター、アイゼンと再びエーラ流星を観に行くために旅をする。

ヒンメル死去(享年76歳ぐらい)。

フリーレン、魔法収集とともに「人間を知る」ための旅に出る。

勇者ヒンメルの死から20年後

中央諸国・聖都シュトラール(Strahl)郊外

ハイターを訪ねてフリーレンはフェルン(9歳ぐらい)と出会う

フリーレンは、ハイターに「魔導書の解読」「フェルンの魔法指導」を頼まれ、引き受ける。

この時点でフリーレンはフェルンについて「魔力探知にほとんどひっかからない」「卓越した魔力操作技術だ」と評価しています。

4年経過(勇者ヒンメルの死から24~25年後ぐらい)

ハイター倒れる。

フリーレンは「魔導書解読」を急ぎ、フェルンはひとりでの修行を開始。

フェルン、目標としていた一番岩の打ち抜きに成功。

ハイター死去(100歳ぐらい?)。

フリーレンはフェルン(13~14歳ぐらい)を連れて旅に出る。

勇者ヒンメルの死から26年後

中央諸国・ターク地方(Tag、アニメ版表記はTurk)

半年間、蒼月草を探す。

勇者ヒンメルの死から27年後

交易都市・ヴァルム(Warm)

フェルン、16歳の誕生日を迎える。

中央諸国・グレーセ森林(Größe)

腐敗の賢老クヴァールの封印を80年ぶりに解き、フリーレンがクヴァール討伐

勇者ヒンメルの死から28年後

中央諸国・グランツ海峡

新年祭で初日の出を見る。

中央諸国・ブレット地方

アイゼンと再会。

フォル盆地で大魔法使いフランメの手記を探す。

「魂の眠る地(オレオール)」を探しに、フリーレンは大陸北部・エンデを目指す旅に出ることを決意する。

フリーレン世界の地図。
引用元:『葬送のフリーレン』第1巻。

※魔王討伐後の王都凱旋からここまでが、ほぼ原作第1巻の内容になります。

中央諸国・ヴィレ地方

峠道で幻影鬼(アインザーム)退治。

中央諸国・リーゲル峡谷

シュタルクと出会う

シュタルクはこの時点で、村に約3年とどまっています。

紅鏡竜退治。「服が透けて見える魔法」を入手。

シュタルクが仲間に加わった。

中央諸国・リーゲル峡谷・城塞都市ヴァール(Wahl)

北側諸国への関所を通過。

北側諸国・エング街道(Eng)

魔族からの解放祭が催されているのを見物。

北側諸国・グラナト伯爵領

引用元:『葬送のフリーレン』(小学館)

七崩賢のひとり、断頭台のアウラが28年前に力を取り戻していることを知る。

アウラ配下の首切り役人・ドラートをフリーレンが、討伐。

※ここまでが主に単行本第2巻の内容になります。

リーニエをシュタルクが、リュグナーをフェルンが討伐。断頭台のアウラをフリーレンが討伐。

北部高原に入るためには一級魔法使いの同行が必要なことを知り、フリーレンたちは一級魔法使いの試験を受けるため、試験が行われる「魔法都市オイサースト」に向かうことにしました。

北側諸国・デッケ地方

雪山で武道僧(モンク)のクラフトと出会う。クラフトが同族(エルフ)と出会うのは300年ぶりぐらいらしい。

半年間、山小屋で越冬する。

勇者ヒンメルの死から29年後

北側諸国・シュヴェア山脈

一行は「剣の里」を訪問。フリーレンのお役目である、半世紀ごとの定期魔物退治を行う。

北側諸国・アペティート地方

ここでシュタルクは18歳の誕生日を迎える。

北側諸国・アルト森林

僧侶ザインと出会う

フリーレンはザインに僧侶としての天性の才を感じ、その言動に過去の自分を重ね、「意地でも仲間に誘う」と決意。

※ここまでが単行本第3巻の内容になります。

ザインが仲間に加わった。

北側諸国・ラート地方

フェルン、誕生日を迎える(18歳)。

北側諸国・バンデ森林

 この時点で、人類が飛行魔法で空を飛べるようになってからまだ40年も経っていないことが判明。魔族の魔法術式を転用しただけで原理も分かっておらず、応用ができないらしい。

北側諸国・ラオブ丘陵

呪いで眠らされている村を発見。

ザインとフリーレンにより、混沌花の亜種を退治。

北側諸国・要塞都市フォーリヒ

魔法都市オイサーストまでの中継地点。

引用元:『葬送のフリーレン』(小学館)

路銀もわずかとなり、色々あって北側諸国三大騎士オルデン家に滞在することとなる。

三ヶ月の間、シュタルクはオルデン家の跡継ぎの役をこなす。フェルンもダンスを練習させられる。

https://twitter.com/FRIEREN_PR/status/1841357449716277375

北側諸国・クラー地方

ドワーフのフォル爺と再会。

北側諸国・ローア街道

ザインから、探している行方不明の友人の名前が「戦士ゴリラ」だと聞かされる。ザインは「僧侶アゴヒゲ」と呼ばれていたらしい。

その由来は、忘れられた英雄の像にあった。

村にもあった英雄の像を見て、一行は戦士の方が以前出会ったクラフトであると知る。

そして、「戦士ゴリラ」の行った先が、オイサーストとは反対方向のチューアであると判明する。

寒波のため、全員で村にひと月ほど滞在。

ザインはここで別れた。

北側諸国・オッフェン群峰

フェルン熱を出す。

氷柱桜(つららざくら)の木の根元まで、フリーレンとシュタルクは薬の材料を取りに行く。

北側諸国・キュール地方(Kühl)

魔法都市オイサースト(Äußerst、アニメ地図ではAußerst)

大陸魔法協会北部支部があるところ。3年に1度、一級魔法使いの試験が行われる。

受験資格は五級以上の魔法使いの資格を持っていること。フリーレンは「聖杖の証」で特別に参加が許可された。

次の試験は二か月後に迫っていた。

フェルンは史上最年少で三級試験をトップの成績で合格していたことが判明。

第一次試験が始まる。

※ここまでが単行本第4巻の内容になります。

第一次試験

北側諸国・グローブ盆地にて開催。試験官はゲナウ。

https://twitter.com/Anime_Frieren/status/1750893102129176847?s=20
第一次試験で捕まえろと言われた隕鉄鳥(シュティレ)。

第二次試験

北側諸国・零落の王墓にて開催。試験官はゼンゼ。

※ここまでが主に単行本第5巻までの内容になります。

零落の王墓は統一王朝期の迷宮。

https://twitter.com/Anime_Frieren/status/1758710649704878114?s=20

第三次試験

ゼーリエとの面接試験。

※ここまでが主に単行本第6巻までの内容になります。

フェルンは一級試験に合格。フリーレンは今後1000年は大陸魔法協会に出禁になってしまいました。

 ……まあ、二次試験は不可抗力とはいえ、一次試験では初っ端から試験用の結界壊そうと解析してましたし、そもそも「聖杖の証」があれば別に一級魔法使いの資格要らないんじゃないかとも思いますし。

北側諸国・ザオム湿原

封魔鉱の鉱床を発見。

北側諸国・ザンフト大森林

ヴィアベルたちと道すがら束の間の再会。

北側諸国・ファーベル村

「南の勇者」像を磨く。

北側諸国・ダッハ伯爵領

北側諸国・エトヴァス山地

エトヴァス山の秘湯を訪ねる。

北側諸国・城塞都市ハイス

フリーレン、温泉に入り浸る。

※ここまでが主に単行本第7巻の内容になります。

北側諸国・ナーハリヒト地方

北部高原への関所を通過。

北部高原・ビーア地方

皇帝酒を探し続けるドワーフのファスと再会。

勇者ヒンメルの死から30年後

北部高原・ノルム商会領

フリーレン、鉱山で300年働くことに?

北部高原・ルーフェン地方(Rufen)

ゲナウの故郷が魔族に襲われ、フェルンも討伐要請を受ける。

神技のレヴォルテたちを討伐。

北部高原・ドラッヘ地方

※ここまでが主に単行本第8巻までの内容になります。

北部高原・コリドーア湖

コリドーア湖は北側諸国最大の湖。交易拠点の大きめの港町でもある。

勇者ヒンメルの自伝を発見。

北部高原・トーア大渓谷

200年も前から橋をつくっているドワーフのゲーエンと再会。

北部高原・シュマール雪原

聖雪結晶

北部高原・ヴァイゼ地方

城塞都市・ヴァイゼは50年前に七崩賢・黄金郷のマハトにより黄金に変えられた。そして発足したばかりの大陸魔法協会によって結界で封じ込められた。

フリーレンは600年前にマハトと戦ったことがある。

デンケンは今年で78歳。マハトがヴァイゼの領主に仕え始めたのは80年以上前で、魔王討伐より前。

※ここまでが主に単行本第9巻までの内容になります。

マハトの記憶の解析にフリーレンは二か月を費やす。

※ここまでが主に単行本第10巻までの内容になります。

黄金郷のマハト大魔族ソリテールの討伐成功。

勇者ヒンメルの死から31年後

北部高原・エルンスト地方

統一帝国時代のゴーレムに遭遇。

北部高原・ヴィッセン山脈

天脈竜に遭遇。

北部高原・キーノ峠

帝国領への入国審査を待つ間、近くにある女神の石碑のひとつを訪問。

同じ石碑を前回訪れたとき、ヒンメルは23歳だったことが判明。このときは勇者一行の旅立ちから7年後で、勇者ヒンメルの死の53年前だった。

※ここまでが主に単行本第11巻までの内容になります。

※単行本第12巻では「女神の石碑編」が展開されています。

そして一行は入国審査を終えて帝国領へ。

帝国領・ボーネ村

魔王が討伐された日に行われる討伐祭に参加。

帝国領・ファルベ地方

魔物退治の報酬で「悪夢を見れる壺」をもらう。

帝国領・ティタン城塞跡

魔物退治の報酬で「体がポカポカする魔法」を入手。

帝国領・ヘーレン地方

シュタルクの誕生日を祝う。はっきり書かれていないがおそらく20歳。

帝国領・アオフガーベ連峰

近くに大きな街道を出来たことを知らず、一行はぬかるみだらけの峠道を行く。

この道はかつて、南側から帝都に続く唯一の道だった。

帝国領・帝都アイスベルク

建国祭開催中に到着。

フリーレン一行は城門で待伏せされ、大陸魔法協会からの任務に就くことに。

※ここまでが単行本第13巻の主な内容になります。

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